市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

Yano E plus

エレクトロニクスを中心に、産業の川上から川下まで、すなわち素材部材から部品モジュール、機械製造装置、アプリケーションに至るまで、成長製品、注目製品の最新市場動向、ならびに注目企業や参入企業の事業動向を多角的かつタイムリーにレポートいたします。

発刊要領

資料体裁:B5判約100~130ページ

発刊頻度:月1回発刊(年12回)

販売価格:97,142円(税別)(1ヵ年)

※消費税につきましては、法令の改正に則り、適正な税額を申し受けいたします。

2012年 Yano E plus 2012年12月号(No.057)

 トピックス 

《電子部材シリーズ》
●希土類磁石市場
 ~xEV などに不可欠な重要部品、高温特性改善に不可欠な脱ディスプロジウム開発が焦点

ネオジム磁石は優れた磁石特性から、ハイブリッド電気自動車などに不可欠な部品となっている。自動車のエンジンルーム温度などは相当高温になるが、ディスプロシウムを微量添加することでネオジム磁石の耐熱性を改善でき、実用化が一気に進んだ経緯がある。よって、自動車用ネオジム磁石にとって、ディスプロジウムは不可欠な物質となっており、その調達リスクの高まりは放置できない問題となっている。

今後、ディスプロジウムの入手が益々困難になる恐れがあるため、日本ではディスプロジウムに替わる添加物の探索が官民挙げて急ピッチで進められてきている。ディスプロシウムを代替するためには、ディスプロジウムが希土類磁石の耐熱性を改善するメカニズムを解明し、同じ役割をする代替物質を探せば良いことになる。
これまでのところ、ディスプロジウムを添加したネオジム磁石では、ネオジムの一部がディスプロジウムに置換し、その結果、結晶サイズが小さくなったり、結晶粒界が制御されて磁区の乱れが生じ難い事が知られている。同様な効果を他の物質で代替することが探索された結果、ディスプロジウムの使用量を従来の半分に減らしても、特性がほとんど変わらない希土類磁石が開発されている。また、ディスプロジウムを全く用いない希土類磁石の開発も報告されており、早晩、脱ディスプロジウム希土類磁石の生産が軌道に乗るものとみられている。

 内容目次 

《環境エネルギー関連シリーズ》

  ●韓国の植物工場市場 (3~27ページ)
    ~政府による輸出振興策の一環として、今後のさらなる発展が期待~
    1.植物工場市場概要
    1-1.日韓における植物工場への関心の高まり
    【図1.植物工場の分類】
    1-2.韓国植物工場概況
    (1)完全人工光型植物工場
    (2)太陽光人工光併用型植物工場
    【図3.垂直型植物工場システム(左:国立農業科学院、右:グリーンプラス)】
    (3)太陽光利用型植物工場(大型施設園芸)
    【図4.太陽光利用型植物工場(東部ファーム)】
    2.韓国植物工場市場を構成するメインプレーヤー
    2-1.植物工場運営
    (1)完全人工光型及び太陽光人工光併用型工場
    ①Insung Tec
    ②テヨンE&A
    ③KAST新環境農業技術
    ④iFarm(WISE産電)
    ⑤Refleshhy咸陽(斗源産業開発)
    【図5.HEFL照明を利用したアイスプラント生産】
    【表1. 韓国の主要な完全人工光型植物工場】
    ⑥ロッテ(ソウル駅前店)
    【図6.ロッテマート(ソウル駅前店)の植物工場】
    ⑦みらいコリア
    ⑧その他、ディスプレイ型植物工場
    (2)太陽光利用型植物工場
    2-2.植物工場建設
    (1)完全人工光型及び太陽光人工光併用型工場
    【表2.完全人工光型及び併用型植物工場関連システムの主な販売企業】
    ①Insung Tec
    ②KAST新環境農業技術
    ③iFarm(WISE産電)
    ④テヨンE&A
    ⑤みらいコリア
    ⑥グリーンプラス
    ⑦ジャパンドームハウス
    ⑧パルス
    ⑨友成HITEC
    (2)太陽光利用型植物工場
    ①国内企業がメインプレーヤー
    ②システムは韓国製が普及 ~複合環境制御システムは依然オランダ製が主流
    ③自動化システムも進展 ~国産の自動化システム
    ④省エネシステム市場も形成
    ⑤国内の農資材産業も発展
    ⑥種苗産業の拡大~輸入品から国産化~日本企業サカタ、タキイは早くから市場参入
    【図7.韓国植物工場(太陽光利用型)の市場構造】
    3.韓国植物工場の今後の普及拡大パターンイメージ及び市場規模予測
    3-1.韓国植物工場の今後の市場展望
    (1)市場参入が見込める韓国企業メンバー
    (2)大手企業の市場展望
    【表3. 本格参入が見込める大手企業】
    (3)日本の植物工場市場との競合
    【表4.日本企業による韓国市場参入のポイント】
    【表5.韓国企業による日本市場への参入】
    3-2.韓国植物工場の今後の普及拡大パターンイメージ
    (1)完全人工光型植物工場及び太陽光人工光併用型植物工場
    ①市場拡大に向けた前提条件
    ②普及拡大パターン
    (2)太陽光利用型植物工場
    【図8.韓国植物工場の市場拡大イメージ】
    (3)大手企業の事業方向性
    【図9.大手企業による植物工場事業展開パターン】
    3-3.韓国植物工場の市場規模予測
    (1)完全人工光型及び太陽光人工光併用型植物工場
    ①新規工場建設市場(2012年~2020年)
    【図10.韓国完全人工光型及び太陽光人工光併用型工場の新規建設国内市場規模推移
    (金額:2012年-2020年予測)】
    【図11.韓国完全人工光型及び太陽光人工光併用型工場のストック市場規模推移
    (数量:2012年-2020年予測)】
    (2)太陽光利用型植物工場
    ①太陽光利用型の新規工場建設市場(2012年~2020年)~パプリカ施設
    【図12.韓国太陽光利用型工場の新規建設国内市場規模推移(金額:2012年-2020年予測)】
    【図13.韓国太陽光利用型工場のストック市場規模推移(数量:2012年-2020年予測)】